皆さんは、仕事でExcelは使いますか?
デスクワークの方であれば、ほぼすべての人が使うと思います。
Excel作業の効率化テクニックとして、便利な数式を紹介しているSNSの投稿や記事をよく見かけますが、リボンのカスタマイズも同様に大事です。
リボンというのは、Excel画面の上部にあり、文字のフォントを変えたり、文字色を変えたりするアイコンが並んでいる部分です。
Excelのリボンを自分の使いやすいようにカスタマイズすると、作業効率が向上し、業務をスムーズに進めることができます。特によく使うコマンドをまとめて配置すれば、時間の節約にもつながります。本記事では、リボンのカスタマイズ方法について詳しく解説します。
1. リボンのカスタマイズ画面を開く
リボンのカスタマイズを行うには、まず設定画面を開く必要があります。
【手順】
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Excel画面の[ファイル]タブをクリックし、[オプション]を選択します。
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[リボンのユーザー設定] をクリックすると、カスタマイズ画面が表示されます。
この画面では、リボンの表示設定を自由に変更できます。
2. 新しいタブやグループを作成する
デフォルトのリボンに加えて、新しいタブやグループを作成し、オリジナルの作業環境を構築できます。
【手順】
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[リボンのユーザー設定]画面で、[新しいタブ]をクリックします。
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作成したタブやグループの名前を変更する場合は、[名前の変更] をクリックして編集できます。
3. コマンドを追加する
作成したタブやグループに、よく使うコマンドを追加できます。
【手順】
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左側のリストから追加したいコマンドを選択します。
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[追加] ボタンをクリックすると、右側のリストにコマンドが追加されます。
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コマンドの順番を変更したい場合は、ドラッグ&ドロップで移動できます。
デフォルトで用意されているリボンはフォントやフォントサイズだけでなく、太字や下線も並んでいますが、それらは「Ctrl+B」や「Ctrl+U」など、キーボード入力でも簡単に操作できるのでリボンからは消してもよさそうです。
個人的に便利だと思っているのは、罫線ですね。デフォルトだと罫線の種類をプルダウンリストから選択する必要がありますが、よく使う種類もしくは全種類をカスタムタブに追加しておけばワンクリックで済みます。
4. カスタマイズを保存・リセットする
リボンのカスタマイズが完了したら、設定を保存することが重要です。また、リセットやインポート・エクスポート機能を活用すると、設定を簡単に共有できます。
【手順】
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設定を保存する場合: [OK]をクリックすると、変更が適用されます。
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カスタマイズをリセットする場合: [リセット]ボタンをクリックすると、デフォルトの設定に戻せます。
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カスタマイズをエクスポート・インポートする場合: [インポート/エクスポート] オプションを使用して、設定を保存または適用できます。例えば、チームメンバー間で同じリボン構成を共有する場合、エクスポート機能を活用すると便利です。
カスタマイズ後のリボンは↓のようになります。
普段使っているなかでよく使うものやたまにしか使わないけど操作が面倒なものを集めてみました。これはあくまで一例なので、ご自身の状況に合わせて自分好みのリボンにしてみてください。
また、今回紹介した手順ではカスタマイズ用のタブを追加して自分がよく使うコマンドを集約しましたが、もちろんデフォルト設定で存在する[ホーム]や[挿入]タブもカスタマイズ可能で、全く使わないコマンドがあれば削除してすっきりさせることも可能です。
まとめ
Excelのリボンをカスタマイズすることで、頻繁に使う機能を素早く利用でき、作業効率が向上します。ご自身の業務に応じて独自のタブやグループを作成することで、Excelをより便利に活用できます。ぜひ、自分に最適なリボン構成をカスタマイズし、快適なExcel環境を実現してください。